いわゆる摸擬試験というのは、1種類の試験ですべての学校の合否を出します。
だから各校の出題傾向というのは、ほぼ反映されない。
もちろん、いろいろな要素を盛り込んでは作るのですが、できあがった試験はそれぞの学校とまったく似ていないものになるわけです。
ただ、これで合否判定ができるのは、統計的な処理をするから。
この試験で過去どの位の生徒がどのくらいの割合で各校に合格していったのかは、追跡調査をしているので、この位の位置にいる子はこのくらいの合格可能性になるだろう、ということで合格可能性を算出します。
しかし、まあ、これはやはり当たるも八卦、当たらぬも八卦みたいなところがある。
なので、学校別傾向に即した学校別摸擬試験というのが作られているわけです。
これは各校の出題に合わせ、問題用紙や解答用紙までそっくりに仕上げる。
だから結構、このデータは信憑性があるのですが、ただ、受験する人数で左右されるところはあるわけです。
例えば例年500名ぐらいが受験する学校の摸擬試験で100名が受験だとすると、5分の1がきれいに分布するわけではありません。土台、かなり似たような力の生徒が受けるので、まあ、受験生が少ないとあまり比較が難しくなる。
なので、ここではやはり絶対評価で、摸擬試験でどのくらいの割合でできたのか、ということを学校のデータを比較して計算することも合わせて行われます。
まあ、どちらかといえば学校別傾向の摸擬試験の方がより精査できるところはあるのですが、しかし、これがすべての学校にあるわけではないので、なければ前者の試験で判定するしかない。
だから、そこまで当たるものではない、という点は考えておかれると良いでしょう。
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