私立一貫が大学受験で有利になるのは、やはり6年間という時間を使える、という点にあります。
近年中学受験も高校受験も通塾期間が4年、5年と長くなってきていますが、それ以上に長い6年間で想定しているわけだから、いろいろな作戦が立てられる。
まず多くの学校がやっていることは中学3年間の過程を2年間で終わらせることです。
もとより中学受験で中学課程の先取りをやっているところもあり、また、英語も子どもたちによって進度がバラバラだから、それをそろえるためにも一気に進むようにしています。
だから逆に英語で落ちこぼれる子も少なくない。中学受験が終わって、何となく過ごしているうちに、あっという間に中学の英語が終わってしまっていた、ということはよくあることなので、落ちこぼれると後から取り返すのはなかなか大変です。
が、逆にそのリズムに乗れてしまうと、大学受験に向けて高校課程を4年間かけられる。カリキュラム通り進んでも1年間余るので、ここを大学受験に特化した勉強にすれば、それなりに成果は上がるでしょう。
一方公立高校は高校受験が入るので、高校進学時に最初からスタートしなければならない。ここで1年の差が付いていることになるのです。
まあ、だから私学一貫に行った方が大学受験では有利になることは間違いない。
近年全国の国公立医学部の合格者において、私立一貫の卒業生の比率が高くなっているのも、ここに理由があります。
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