算数はすべての問題のパターンを網羅する、ということはほぼ無理なので、できる限りの問題をしっかりかんがえて「対応力を養う」という方向に舵を切らないといけないところがあります。
つまり、出た問題はどういう構造になっており、何をきっかけに解けば良いのか、そういうことをしっかり考えられるようにするべきなのです。
一行問題やパターン問題をひたすら繰り返しても、残念ながらこの力はつかない。
基礎がある程度できたら、応用問題に向かう必要があるのは、このためです。(もちろん志望校の問題傾向を捉えた上での話になりますが)
で、考えるときは15分は考えても良いでしょう。
そんなに考えたら終わらない、と思わないことです。
今養っているのは「対応力」なのだから、考えるきっかけを見つけたり、あるいは解き方を思案していく必要があるわけで、そうホイホイと解けないこともある。
しかし、ウンウンうなって考えている時間が実は対応力を養っているので、決して無駄にはなりません。
ある子は1日考えて、「そうか!」と思いついたことがあり、それで解けてから、算数がだんだん得意になってきたと言っていました。
まあ、そこまでせずとも、まずはじっくり考えてみよう、という方向に進んでもらいたいと思います。
今日の田中貴.com
定石を編み出す