夏は天王山と言いますが、結構がんばったにもかかわらず、9月の模擬試験で悲惨な成績を取る子がいます。
しかし、この後、どんどん成績を上げていく。9月がある意味ひどかった分、10月は上がりやすい。うまくいけば勢いがつく。右肩上がりになっていって、波に乗ってるなあ、と指導する方も感じる子がいます。
ではこういう子の特徴を考えてみると、
(1)明るく元気であること。
(2)プラスイメージが強いこと。
(3)失敗をおそれていないこと。
という要素があがるでしょう。
(1)明るく元気
明るく元気である、というのは、見ていてもよくわかります。食欲もあるし、遊びに対する気持ちも積極的です。親の目を盗んで、すぐ遊ぼうとする。でもそのくらい遊びたいのだから、欲求は強いと考えるべきであって、やはりこういうのは成長の源だと言えるでしょう。
(2)プラスイメージ
入学後何をしたいか、というのが明確なのもこういう子どもたちの特徴です。だからどうしても入りたい、努力をするようになるでしょう。
文化祭なども、良い機会で、こういう子どもたちは、「来年はあそこでおれが活躍するんだ」みたいなことを思うから、かなり気持ちが乗ってくるようになります。
(3)失敗を恐れない
(2)に通じることではありますが、落ちることなど微塵も考えていない。「え、僕が入らないで誰が入るの?」みたいな顔をしている。成績が悪いとたまに落ち込むが、それでも
「ま、次がんばるから」
とケセラセラの雰囲気をかもし出す子がいます。
この時期になると、学校でも中学受験の話にはなります。「あの子がうかって、私が落ちたらどうしよう」なんてことを考えるなら、心理はマイナスに動きます。しかし、こういう子は
「あの子も、僕もうかるといいねえ」
なんてことを考えているのです。
塾で同じ学校別特訓に通い始めると、こういう気持ちを持ちやすい。「おれも、お前も入るといいなあ。」なんて話ができるのは、まあ、それだけタフなこともあるでしょうが、しかし、しっかり気持ちが出来ているからできることです。
もちろん、最初からこういう気持ちになるのは難しい。しかし、失敗をおそれていない、ということは非常に大切なことなのです。
では、こういう子にするにはどうなればいいか? という話になってくるのですが、実は簡単な方法があります。
親がそうなる。
つまり親が
(1)明るく元気であること。
(2)プラスイメージが強いこと。
(3)失敗をおそれていないこと。
であれば、子どもはそういう子になっていきます。
昔の人は良く言ったもので、
「子は親の鏡」
小さい時からいっしょにいるので、子どもはどの子も親の雰囲気に似てくるものです。自我がしっかりしてくると、まあ、いろいろその子の個性も生まれてくるが、ちょっとしたことは似る。これはご自身のことを考えても、納得のいくことがあるでしょう。
だから、親がそういう風に考えるようにする。そういう態度を明確にすればいい。親が失敗を恐れないのなら、子どもだって不合格は怖くはなくなる、のです。
成績表を見て、いろいろ考えるよりは、
「はい、明日、がんばってねえ。」
で良いのではないでしょうか?
もちろん叱るときはあっていいが、親が、特にお母さんが元気を出すことが、右肩上がりの子を育てることになるだろうと思います。
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