中学受験の黎明期は、まだ塾もなかったし、参考書も問題集も今ほど豊富ではありませんでした。
だから、何を勉強するのか決めるのもなかなか大変だったが、だからといって小学生が夜遅くまで外出しているのはおかしい、というので、子どもたちはみんな家で勉強していたものです。
しかし、今は参考書も問題集もたくさんある。動画もあるし、それこそ自分で勉強できる材料は山ほどあるわけですが、一方で小学生が夜遅くまで塾で勉強するのが当たり前になってしまい、しかも、その日数がどんどん増えていく。
そして、子どもたちは自分で勉強する力をどんどん失っているように見えるのです。
中学に入ってからも勉強は続くわけですが、そこで自分で勉強する力が足りなくて落ちこぼれてしまう子どもたちが少なくありません。
「このままだと高校への推薦ができません。」などと言われてまた個別指導や家庭教師を頼むようになってしまう。
だから、まず最初に身につけるべきことは、塾に行くことではなくて、自分で勉強する習慣なのです。
で、それが身についてしまうと、自分の興味のあることはどんどんマスターしてしまう。例えば最近小学生のプログラマーがたくさんいますが、別に教えられなくても自分で勉強する材料を探して、できるようになっている子も多いのです。
だから早くから塾に行く前に、まず自分で勉強する習慣をつけてしまいましょう。そうすれば、別に週5日塾に行かずともすむはずなのです。
今日の田中貴.com
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