浮力は、なかなか子どもたちが理解できないテーマです。
ある厚みのあるものが水中に入ったとき、上の部分にかかる圧力と下の部分にかかる圧力には違いがあります。この差が浮力の元。
そして水中にある場合でいえば、おしのけた水の体積分だけ軽くなる。
100立方センチおしのければ100g軽くなる。
密度が変われば、当然浮力も変わります。
例えば1cm3の重さが1.2gの食塩水にいれれば100立方センチ押しのければ、
1.2×100=120gの浮力を得ることになり、だから海水の方が浮きやすいのです。
ではこの軽くなった部分はどこにいったのか?
当然なくなることはないわけです。ビーカーに水を入れて、下に台ばかりを用意します。おもりをばねばかりにつるして、入れるとばねばかりは浮力の分だけ軽くなります。そのかわり下の台ばかりは水かさがふえるので浮力の分だけ重くなります。だから重さは消えない。
とまあ、こう書けば簡単に思えますが、なかなかそうはいかない。繰り返し、勉強することが理解を深める早道でしょう。
浮力はそういう意味では難しいので、出す学校と出さない学校に分かれます。理系の受験生がほしい男子受験校では出やすいので、そういう学校を受ける場合はしっかり対策しておきましょう。
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