例えばあるテーマを勉強するとき、そのテーマができないと今の塾はどんどん問題を増やしてしまう傾向があります。
じゃ、もう一問、じゃあ、このページ、という感じ。
テキストの編集をしていたときも、あれも、これもと問題を増やす先生と、いや、これはやめましょうよ、という先生と2パターンありました。
問題を増やす先生は念には念を入れたいと思うタイプ。しかし、だから子どもができなくなっている可能性はあるのです。
そう何問もやらされたら、元々そうやる気がないわけだから、もっといやになる可能性がある。
一方問題を絞り込もうというタイプの先生は、割とできる子を教えた経験がある先生で、1問1問をていねいにやって、考える力をつけることに重きを置き、すべてのパターンを網羅することは考えない。
テキストとして、頻出するパターンを網羅すべきかどうかで議論が分かれたことがあったのですが、別に考える力がつけばすべての問題を網羅する必要は本当はないのです。だって本人の力で解けるわけだから。
なので、できないときは問題を減らすべきです。もっとていねいに考える。
あれもこれも、とやらない方がかえってできるようになるものです。
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