算数の問題集を見ていると、問題を分類しているケースがあるでしょう。
例えば旅人算で言えば、追い越す場合と出会う場合とか。通過算なんかも、そういうところがあるわけです。
しかし、これは基本をマスターするためのものであって、すべての入試問題を分類するというような話ではない。
で、この分類を自分の頭のなかでやっているような子がたまにいます。
「これは補助線を外に引くパターンだから・・・」
とか。
いやいや、そんなパターン分けは不要です。どのパターンだろう、などと考える必要はない。君が問題集を書くわけではないのだから・・・。
問題が解ければ良いのであって、補助線をどう引くかは、もちろん一発で書けるにこしたことはないが、なに、いくつかやってみるウチにこれだ、というものが出てくるでしょう。
もちろん考え方、というのはあって、この部分の長さが出て欲しいから、そのためには、みたいな論理は当然必要なことですが、それをパターン化してはいけないのです。
そのパターン化にはまってしまうと、問題の本質が見えなくなる。
分類などはどうでもいい。いま何がわかると、この問題は解けるのか、に目を凝らしてほしいと思います。
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第240回 中学受験は「できる範囲」で目指すもの
5年生の教室から
5年生の秋に第一志望を決める(1)
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10月5日の問題