中学受験の範囲は、学校のシラバスで見ると、概ね中学2年まで広がっています。本当は小学校の範囲にとどまらなければいけないところではあるのですが、そんな範囲でとどめてしまうと差がつかない。
したがって、小学生でも解ける(といってもなかなかのレベルではあるのですが。)ということになってくるわけで、まあ、そうなると算数なんかは二次方程式、二次関数の手前まで行ってしまいます。そうすると、これらの範囲を網羅するために、小学校4年から猛スピードでいろいろなことを勉強しないといけない、ということで、塾のカリキュラムができあがってくるわけです。
で、フリーダム進学教室で中学受験を2年間で仕上げる、というカリキュラムを作るときに、最も苦心したのはどう捨てるか、でした。
拾ってしまうと、いくらでも拾える。特に5年生の段階ではできる限り捨てたい。
例えば地理を最初に勉強するわけですが、その後に歴史があり、公民があり、とやっていくと地理の復習は大分後になる。
だったら、本当に必要なことだけにしてみたらいいのではないか。
捨てて、捨てて、とやっていくと「いや、いくらなんでも」という議論が出てきます。
まあ、確かにそういうところはあるのだけれど、でも、それはやはり「中学受験はこういうものだ」みたいな常識に指導する側がすでにとらわれてしまっている、ところがあるのです。
これは知っていてもいいのではないか、というのはいらない。絶対知っていないとまずい、というレベルで線を引いてみると、案外、少なくまとまってくる。
まずはそれだけ勉強すればいい。そのうち次第、次第に勉強する力が培ってくれば、容量も増えてくるから、いろいろ考えられたり、覚えたりしてくる。
最初に無理をしない、ということはひとつの大事なステップだと思います。
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第226回 子どもたちはたくましいものだ
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中学受験 算数オンライン塾
2月10日の問題
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