ある算数の先生と話をしていたときのこと。
「最近の子どもたちは、なぜ、とかどうして、とかあまり考えなくなったように思うのです。」
と言われるのです。
「たとえば、植木算を教えているとしましょうか。両端に木がある場合、両端に木がない場合、閉曲線になっている場合と3通り教えますよね。そうすると、これは1足すだっけ、あれ、1引くんだっけ?って言い出すんです。書いちゃえばすぐわかるのに・・・」
「書きませんか?」
「書かないですねえ。とにかく答えを出せばいいんだから、という感じなんです。やっぱり、それだとできるようにはならないですよねえ。」
できるようにはならないでしょう。
公式通りにすれば何とか答えがでる、というような問題はまず、入試では出ないので、なぜ、とかどうして、とか考えなければいけないわけですが、最初から組み分けだ、偏差値だ、と言われるととにかく結果を出さないといけないから、よく考えなくなってくるわけです。
まして、何とか親の期待に応えたいと思っている小学生は、その勢いのあまり、本来考えなければいけないことを考えず、とにかく答えを出す、ことばかりを考える。結果としてできなくなる、ということなので、はじめのうちは結果を問わないようにした方が良いでしょう。それよりは、どうしてそうなるの?と聞いてあげていく方が良いかもしれませんね。
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