国語の過去問を、お父さん、お母さんが答え合わせをしてあげているご家庭も少なくないと思います。塾の先生に提出して添削を受ける、という方法もありますが、数が多いとなかなか帰ってこない。
実際に文章を読んだ後、すぐに答え合わせができないとやはり子どもにとって添削や答えが「ピンとこない」ものになりがちなので、これはどんどんやってあげた方が良いと思うのです。
で、そのとき、答えを付けて返さないでほしいのです。
例えば問二の答えがエだったとしましょうか。そのとき、子どもの答えがイだったら、ただ×だけつけるのです。エと書かない。
で、もう一度、答えを見ずにやり直すのです。
子どもたちが知っている情報は先に書いた答えが違っている、ということだけに限定する。
そうすると、まずミスに気が付くことが多い。例えば「正しいものを選べ」といっているのに「間違っているものを選んで」しまっているようなミス。でも、こういうミスが本当に多いものなのです。
それでそれを修正すると○がつけば、これは「問題をよく読む」という点が修正されれ得点になるわけだから、本当なら「○」になる点数だと考えます。
そうやって修正をしていったときに、それでも答えが違うとか、わからない問題が出てくるでしょう。
今度は答えを教えてあげていいと思います。ただ、なぜそうなるかを納得することが大事です。
エがなぜ○なのか。
これを考えないで、「何となくそうかな」で終わってしまうと国語はできるようにはなりません。
本文にこう書いている、あるいはここでこういう話の展開になるからやはりエでなければいけない、というような理解ができて、ひとつ進めるという感じでしょうか。
つまり答え合わせには大変な時間がかかるわけですが、実際にかけた方が良いのです。
たくさんの問題を解く意味はあまりない。むしろ、徹底的にひとつの問題を考え抜くと、力がつきます。
大事なことは、答えが出る考え方、道筋というものを子どもが理解し、使えるようにする、ということです。たくさんの問題と解いてもこれが身についていかなければ、それは結果が出る勉強にはなっていないのです。だから答え合わせをていねいにやってください。
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