例えば小学校3年生から中学受験準備を始めて、最初から最後までトップギアで走れる子、というのは、まあ、あまりいないだろうと思います。
元より3年生は3年生なりのがんばり方しかないし、少しずつがんばってきた、とは言ったとしてもそれが6年生並みのがんばりであるはずはないわけで、まあ、どこかでがんばり始める子がほとんどなのです。
中学受験が終わって、どこでがんばり始めた?という話を聞くと、圧倒的に多いのが6年生の秋から、です。
で、きっかけは?と聞くとこれも多いのが「模擬試験の結果」。
合格可能性が20%未満だった、とか、学校の友達(塾の友達ではありません。)の方が成績が良いと聞いて「愕然とした」とか、まあそういう話。
つまり「だめ出し」を受けてがんばり始めた子が多いのです。
で、ここでもうひとつ共通点があります。これは子どもたちが気が付いていないのですが、
「そのときまで本人はダメだと思っていない」
ということなのです。
ダメだ、と思ってしまえば、がんばらないのです。ダメだ、と思ってないから「ヤバい」ということになり、だからやるようになる。
それがやはり秋になるのは、「ちょうどいい長さ」だからかもしれません。
つまり、本当にギシギシがんばって、3カ月か4カ月ぐらいしか持たないものなのです。それ以上長くなると、本人も家族も疲れるし、がんばることに飽きちゃう、みたいなところがある。
やはりパワープレーというのは、最後の最後にやることなので、それまでの間、「本人が自信を失わない」ように気を付けた方が良いでしょう。
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