塾の教室にも独特な言い回しがありますが、そのひとつに「アテカン」という言葉があります。
「この問題はアテカンで解いた」
「この答えはアテカンだったけど○だった」
つまり、良く解き方はわからないけれど、ええい、と決めて答えを出すやり方のことです。
で、選択肢は良くわかる。例えばアかウだな、と思うが、どちらかよくわからないのでアだ、と決めてしまう。まあ、これもアテカンの一種ですが、こんなのはまあだれでもやる。
しかし、算数の問題で答えを当てる子がいるのです。
「だいたい、値段は12の倍数であることが多いんだ。だから1200円か、2400円だな。」
で、あてはめてみると、2400円だったりする。
「ホラ、やっぱり。」
まあ、答えだけのテストだとこれでも○になるわけです。で、こういうことが出来る子は、ちょっと考えてわからないとすぐアテカンに頼る。
「4800円かな。いや、7200円かもしれない。」
最後の1問、あと10秒、ええい、書いちゃえ、ならまだわかるが、最初からこれはやはりだめです。
土台、力がつかない。
問題は考えてこそ、力がつくものなので、こういうことをやっている子は絶対に呼び出す。そして、絶対にやめさせます。
「え。だめなの?」
「そう、だめ。じゃないと、力がつかない。」
「そうかなあ、僕の勘は結構するどくなってるんだけど。」
って、すでに方向が違っている!
==============================================================
今日の田中貴.com
そういえば
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報
習い事は少しずつ続ける
==============================================================
==============================================================
「映像教材、これでわかる比と図形」(田中貴)
==============================================================