模擬試験の監督をしていると、試験が始まると同時に、「鉛筆のカリカリした音」が響き始めます。
算数だとまずは計算問題から、というので、カリカリ始まるわけですが、計算問題は最初にやらない方が良いと良く子どもたちに話をします。
まず最初にやることは、全体を見渡すこと。
最後が、何番か。これは解答用紙も確認しておくと良いのです。
ときどき、解答用紙に問題がついていたりして、しっかりそこに問題がある、ということを失念してしまう。時間配分が間に合わないということもあります。
見ていきながら、この問題はできそうかなあ、というところにしるしをつけていく。
そして、意識的にゆっくり始める。計算問題以外の問題から始めて、3番目ぐらいに計算問題にもどる方が、落ち着いてできるでしょう。
子どもたちには急ぎの虫がいるので、ほっておくと、すぐ急ぐ。
その結果として、良く問題文を読み飛ばす。
「正しいものをすべて選びなさい。」
と書いてあるのに、1つだと思ってしまう。
太郎君の分速がわからないと出ないよ、と思っていると、しっかり書いてあったりする。
だから、とにかくゆっくり始める。問題に何が書いてあるのか、最初はすこしスロー気味に入る。それでもスピードは出てきます。元の木阿弥になることが多い。
ので、子どもたちにもうひとつ注意をする。
問題文から眼を離すな、と言います。
どんどん、解答用紙や余白に向かっていると、問題文はあっちに行ってしまう。しかし、しっかり勘違いしているところはあるので、常に問題文と照らし合わせないといけません。
問題文から眼を離すと、だいたいミスが起こる。
ミスをしない子は、良く問題文を見直します。
横で見ていると、何度も問題文をひっくり返している。これが正しい。
自分の記憶ほどあてにならないものはない。
そこで確認するステップを入れられるようになると、「間違えなくなったねえ」と感じられるようになるでしょう。
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