一年の計は元旦にあり

投稿者: | 2013年1月1日

あけましておめでとうございます。

いよいよ2013年、6年生は入試の年になりました。来年の話だから、と思っていたものが、すでにもう直前になってきて、やはり時の立つのは早いなあと感じます。

同じ受験生でも、いろいろな年の明け方があります。

塾によってはホテルで合宿をはっているところもあり、合宿先で新年を迎えた子どもたちもいます。同じトレーナーの、同じ鉢巻と見慣れた風景ではあるのですが、改めて写真を見ると、「ちょっと異様な風景かなあ」とも思えますね。

「一年の計は元旦にあり」ということわざがあります。何事も最初に計画や準備をすることが大切という意味なのですが、実はこの出典にはいろいろ諸説あるものの、やはりこの話が一番、いいと私は思っています。

一日の計は朝にあり  
一年の計は元旦にあり  
十年の計は樹を植えるにあり  
百年の計は子を教えるにあり

計というのは、いろいろなものを一つの段取りとしてまとめることで、それが計画、悪い意味では計略、などということばになるわけですが、一日の段取りをするのには朝が一番である。
一年の段取りをするのなら、元旦が一番である、ということで、その先に十年の計と百年の計が加わったように私は思います。

菅子にも

一年の計は穀を樹うるに如くは莫く、十年の計は木を樹うるに如くは莫く、終身の計は人を樹うるに如くは莫し。

とあるので、この辺がいろいろ合わさったような感じがするのですが、まあ、それはさておき。

先先の未来を考えるならば、まず子どもの教育が一番だというのは、長岡藩の話でも出てきます。お父さん、お母さんはその一端を担っているわけだから、親としてその根本を考えておかなければなりません。

子どもは未来を担い、自ら考え、自ら処する人間に育ってくれればよいのです。

確かに中学受験は大変だったし、苦労も多かったわけですが、しかし、それもそういう長い計のひとつに過ぎないということは、この機会だからもう一度確認しておかれた方が良いでしょう。

今回中学受験をしたことは、子どもの勉強には間違いなくプラスであったのです。ずいぶんいろいろなことを知ったし、またいろいろなことがわかるようになった。

ただ、ここで終わりではないし、先先、まだまだ子どもの教育は続くわけだから、ひとつの計の結果に一喜一憂しても仕方がない。

やはり育て上げる、という感覚は大事にされておかれると良いのではないでしょうか。

良い学校に行ったからといって失敗する子は多いし、受験の失敗がその後、ずいぶん役に立った子はいるのです。

何事もその長い計の一端であるから、そこからまた考えて、これを子どものプラスにする計を立てれば良いと思っていてください。

今年もどうぞよろしくお願いします。

田中 貴

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