子どもたちに問題を出して、様子を見ていると、まあいろいろな反応があります。
1 こりゃあ無理だ
問題をながめたり、考えるふりをしてはいるが、最初から難しいとあきらめているタイプ
2 おもしろそう
いろいろと試行錯誤をしている。図を書き直してみたり、グラフにしてみたり。その作業に時間がかかるので、なかなか結論はでていないのだが、一生懸命解いているタイプ
3 簡単でしょ
どういう頭の構造をしているのか、わかりませんが問題をじーっと見ていて、答えだけ書いて涼しい顔をしているタイプ。
まあ、3は出来ているのだからいいと思いやすいのですが、こういうタイプが案外落ちやすい。というのは式を書いていないのでミスを確認できない。で、こういう子にはとにかく過程を書くことを指示します。
1は今のところ、伸びるチャンスがない。
考えるふりをしているだけで、考えていない。
「あそこのステージであのカードではだめだったのだから、今度はあっちのカードにしてみるか」
ゲームのことを考えているのかもしれません。
もちろん2が一番伸びる。
時間がかかっても今は全然かまわない。いろいろな試行錯誤があるから、その中で経験がつまれている。夢中になっている時間をなるべく邪魔したくはありませんが、しかし時間にも限りがある。
「そろそろヒントをあげようか?」
「いらない」
まあ、授業中は切り上げさせますが、家でやっているときは、なるべく続けさせてあげてください。たくさん、問題をやらなくても、考えている経験が積み重なっているので力はついているのです。
逆に言えば、考えるチャンスが増えれば増えるほど、できるようになるわけで、良い問題を与える、ということが大事になるわけです。
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