算数の難しい問題が解けるとき、その子が似たような問題を過去にやったからできる、ということはそう多くはありません。
それぞれの入試問題はそれこそ1年間かけて作られているので、もちろんパターン問題もあるだろうが、しかし、難しい問題というのはそれなりにいろいろな学校の過去問も見ながら作られています。
出題者はいろいろな学校の問題を見ながら、そこに独創性を出したいという思いもあるので、それこそよく考えて問題が作られる。
ということは、そういう問題を今まで解いたことはない場合が多いわけです。
ではなぜ、ひらめくのか?
当然のことながら、その問題を分析できるからです。
問題の条件をよく読み、グラフを書いたり、表を書いたりしつつ、ヒントとなるところを見つけ、あるいは論理を組み立てて、最終的に答えを出す。
ひらめくとまあ、できるわけですが、ではひらめく、ひらめかない、この差はどこから生まれてくるのか?
これは解いた問題数ではありません。どれだけ考えたか、です。
簡単な問題をいくらたくさん解いたところで、力はつかない。ああでもない、こうでもない、とウンウンうなりながら問題を解いていく過程で身についた力の差なのです。
その意味では確かに努力は裏切らない。ただし、それは正当な努力でなければならない。難しい問題を避けてはならないのです。
いくら考えても解けない、ということはあるでしょう。でもそれでもそこまで本当に考えたら、答えを見たときに本当によくわかる。だからそれでちゃんとがんばった分の対価を手にできるのです。
地道に努力を積み重ねる、というのはそういう努力をすることであって、机の前に座った時間や塾に行った回数で決まるわけではないのです。
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