9月から模擬試験が始まります。そして、模擬試験を受ける際に登録した志望校の合否判定というのが算出されてきます。
総合合否判定試験というのは、1種類の試験ですべての学校の判定を行う、というやり方をします。
中学入試は独自入試ですから、それぞれの学校で出題傾向が異なるので、それをなるべく要素として反映させた上で模擬試験を作るわけですが、ただ、合否判定はその学校別傾向に準じた出来不出来で判定しません。
例えば記述式しか出さない学校の判定は、選択肢の問題からは判断しない、というようなことはないのです。
いろいろな要素を盛り込んだ、ということでおしまいにして、あとの判定はすべて偏差値で決めます。
昨年までの合格者の統計から、Aという偏差値で初めて80%の受験生が合格していれば、そのAを合格可能性80%偏差値として決め、それ以上の偏差値を出せば、自動的に80%以上の判定がつきます。
先の話でいえば、記述の問題はできなかったが、それ以外はよくできて、結局合計点では80%偏差値を越えたから合格可能性80%以上、となるわけで、その良し悪しは議論の余地があるでしょうが、しかし、こういう風に決まっているのです。
同様にBという偏差値で初めて50%以上の受験生が合格していればBが合格可能性50%と偏差値となり、50%と80%の間は比例配分というわけにはいきませんが、偏差値に準じで合格可能性が算出されるようになっています。
ではこのデータは当たるのか?
当たるともいえるし、当たらないともいえる。
当たらない場合は、傾向が違うということもあるし、その学校の受験生が集まっていない、という場合もあるでしょう。
例えば上位校のデータが不足していれば、合格可能性偏差値を高めに設定する。でも、実際にそのレベルの子が受験していなければ、そのデータは狂う場合もあるわけです。
つまり、こういうデータに絶対性を持たせてはいけません。あくまで参考のデータに過ぎないのです。
P校だと80%以上だけどQ校だと65%だから、やはりP校にした方がいいかしら、というような迷いは当然出てくるでしょうが、しかし、その位の差なら当然Q校を受験して合格する可能性だって十分にあるわけです。
よく数ポイントの差で考えらえる方が多いのですが、もともとのデータがそこまで細かい判断ができるようにはできていないので、多少の差はあまり気にしない方が良いのではなかろうかと思います。
==============================================================
今日の田中貴.com
力のつりあいの問題
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾
8月23日の問題
==============================================================
==============================================================
==============================================================
にほんブログ村