多くの受験生のお父さん、お母さんが抱える最大の問題のひとつかもしれません。
10月に入り、残り受験まで関西、埼玉、千葉は3か月ちょっと。東京、神奈川でも4か月しかない。だったら、もうさすがに言わなくても勉強するだろう?
いえ、してない子が多いと思います。
じゃ、わかっていないのか? そんなことはない。勉強しなければいけないことはわかっているし、「じゃ、受験やめなさい」と言ったら、「絶対やめない」と言い張るでしょう。
でも、しばらくすると元の木阿弥。
え、どうしてなの? と思われるかもしれません。
たまに、自分から熱心に勉強していて、「体を壊すから」というと「大丈夫よ。お母さんは先に寝て」みたいなことを言われたとか、いう話を聞いて、さらに「がーん!」となったりして。
ではそういうお子さんと言わないと勉強しない子は何が違うのだろうか?
一言で言うと、幼いのです。
では、幼いとは何なのか?
自立していない。一人でいろいろなことができないことを言います。
6年生になると、いろいろなことができるようになっているから、親としては「もう、大丈夫だろう。」ぐらいに思っているが、まだ小学生です。
一人では当然生きていけないでしょう?
だからいろいろなことができるようになっているが、できないところもたくさんあるのです。
で、そのできないことの中でも結構難しいことが「自分で勉強する」ことなのです。
自分で勉強するというのは、目標があり、欠点を知り、何をしなければいけないかを考え、さらには目標を細かく分けて、ひとつひとつをクリアし。
折れそうになる心を励まして、それでもがんばる、ということなのだから、そりゃあ、大変だあ、と思いませんか?
しかも、最近は子どもの数が少なくなったので、親が子どもに手をかけています。例えば、知らない模擬試験の会場に一人で行く、なんて絶対にさせていない。その分、できないことは増えているはずです。
しかし、お父さん、お母さんは大きくなった子どもたちを見て、「できることが増えた」だけなのに、「何でもできるはずだ」と思ってしまう。
だから、言わないと勉強しない子に腹が立つ。
でも「できるようになっていない」だけです。
私は、「自分で勉強できない子を勉強させる方法」を編み出さないといけないと思います。
昔、中学受験は専業主婦でないとできない、と言われたのはこれがあるからです。その当時に比べて今、塾はサービスが良くなったし、家庭教師も個別指導もある。でも、すべての時間をそういう他のサービスに依存するわけにはいかない。
だからメールや電話で確認したり、いっしょに勉強したり、方法を見つけないといけない。
もちろん、簡単ではありません。
自分で勉強しないくせに、いろいろ言われるのはいやだから、
「あっちいっててよ」
という話になりやすい。
「なら、一人で勉強しなさいよ。」
では結局、また元の木阿弥。
まあ、多くのご家庭ではこれをくりかえしているうちに、だんだん試験が近づいてきて、子どもも「マズイかも?」と思うようになるのが11月。だから、私はよく子どもが本気になるのは11月から、というわけですが。
基本的には自分でいろいろなことができるように、早くからくせをつける。朝自分で起きる、自分の部屋の掃除は自分でする、自分の洗濯物は自分で片づける、みたいなことから始めて、だんだん自分でできるようになって、その積み重ねが自分で勉強することにつながるわけですが、しかし、そんな暇は今はない。
だから、まず「自分で勉強できない子」だと思ってください。
そういう子を何とか勉強させる方法を考えるのです。ゲームでつろうが、お菓子でつろうが、方法はそれなりに考えるしかありません。
え、そんなことなら受験しなきゃいいのに?
だって、親が受験やめさせてないのだから、もう、やるしかないでしょう?
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