他塾の生徒で、宿題をやりたがらない、という相談がありました。
で、いろいろ言うのは簡単だが、やはりここは本人の言い分を聞いてみたい、と思って、教室に連れてきてもらいました。
少しずついろいろなことを聞いていくうちに、だんだん話がなめらかになってきたので、ここぞとばかり、宿題について話を聞いてみました。
「だって、先生、絶対に終わらないんだもん。だからやりたくない。」
くわしく話を聞いてみると、どうもその宿題とはクラスではまったく扱っていない問題なのだそうです。テキストには載っているが、テキストは上のクラスから下のクラスまですべての問題が載っている。で、自分のクラスでやった問題以外がすべて宿題だと言うのです。
それは途方もない話。しかも先生はチェックはするものの、じゃあ、その問題を詳しく説明してくれるかといえばそんなことはない。だって、クラスでやらないんですから。
子どもが見ても、この勉強は意味がない、と思うところがあるのでしょう。
やはりこれはやる必要がないように思えるのです。
やる必要がない、と本人が思ってしまったことを「ただ、やりなさい」というのは難しいことのように思えます。
良く良く話を聞いてみないと、本当のことはわからない。なぜ勉強しないか、という裏には意外な理由が隠されているかもしれません。
今日の田中貴.com
カリキュラムの後が問題
5年生の教室から
カリキュラムを自在に進む
慶應進学特別から
慶應入試説明会のお知らせ