母国語の語彙を増やすのは大変難しいことです。
外国語の場合は、実は母国語での語彙は知っている場合が多く、したがって単に覚えればいい、ということになるわけですが、母国語の場合はその言葉が意味することを知ることから始まる。
実際に子どもたちだけの会話である限り、なかなか語彙は増えません。しかし、大人と話をしているうちに、いろいろな言葉を覚えてくる。
お父さんが使うことば、お母さんが使うことば。
そういうことばをまねして使いながら、子どもたちは語彙を増やします。
だから、子どもたちの語彙を増やそうと思ったら、お父さん、お母さんとの会話を増やすことが一番。
ただし、普通の会話では使うことばは限られる。だから本当は同じ本や同じ新聞記事を読んで話すといろいろなことばを覚えます。
子どもたちと話をしていると、そういう経験を積んでいる子とそうでない子がはっきりわかります。
子どもは覚えたことばを使いたがるので、普段子どもたち同士で話すことばとは多少なりとも違いが出てくるわけです。
母国語はそうやって語彙が増えていくので、お父さん、お母さんもたくさん子どもたちと話をしてください。
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