以前、塾に入ってきたばかりの小学校4年生の男の子に
「先生は、どこの中学校だったの?」
と聞かれたことがあります。まだ4年生だから、知らないかもしれないけど「今のツクコマ。」と答えると、それにはやはり何の反応もなく、
「僕はね、開成に入るんだよ。」
と言われました。最初のフリは本人がどうもそれを言いたかっただけの話のようで。
「え、どうして開成なの?」
と聞くと、
「この前ね、運動会を見たんだよ。みんな、かっこよかったんだ。だからね。僕は開成に行くんだ。」
と言わました。
いいでしょう?
断じているのです。開成に行くんだ。でも、これを聞くと周りの家族はいろいろ言うかもしれない。「大変だよ。勉強が。」とか、まあ、いろいろ。
でも本人がそう思ったのなら、そうすればいいのです。
もちろん受験するまでにいろいろあるかもしれないが、でもこういうタイプの子は最後までそれを貫き通すことが多い。「できる」「入れる」と思っている。なぜそう思うのかはわかりませんが、そう思って最後までがんばるのです。
これは確かに勘違いかもしれない。でも、子どもだからこそこういうことが言える部分もあるわけで、それをむしろ受け入れてあげることが大事。
今は、たくさんデータが出て、そういう気持ちをぶち壊されている子どもたちが多いけれど、そういう勘違いを大事にしていかないといけない部分が子どもの教育にはあると思うのです。
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