テストの成績はだいたいある一定の数値に収束する、とお父さん、お母さんは思いがちです。
しかし、小学生の場合はそんなことはない。まず大きく揺れる子が結構たくさんいます。先月は偏差値60台と思ったら、今月は40台などというのもある。ゴルフのスコアならまだしも、50を切るというのはいただけない、と親は思いがちです。
で、問題はその波がつねに起こる子がいます。しかもその波の幅が大きい。こういう子はまず雑な子である、といっていいかもしれない。
勉強の仕方がていねいでない。
覚えるということも、得意ではない。土台まめではないから、きちんと最後までやりとげない。
トイレのドアはあけっぱなし。くつはぬぎっぱなし。ポケットには何が入っているかわからない。
あー、いやだ、とお母さんは思っているかもしれません。
こういう子はもちろん、入試では損をする。というか、合格しにくい。しかし、性格はそう簡単には変わらない。
どうしましょうか?
私は、まずはひとつのことに集中させて、最後まで仕上げるという経験をさせるべきだろうと思います。雑な子の典型は、気が散る。これは興味が多方面に行くことで、そんなに悪いことではないが、しかし、ひとつのことが終わらないという点ではマイナスです。だから、その経験を増やす。
例えばこういう子にプラモデルを作らせてみる。
いやあ、なかなかひどいものができますね。接着面があっていない。ここにこれを差し込めばいいものを、最後まで差し込まない。だから形が安定しない。安定しないのを安定させようとして、無理やり接着剤をつけるから、そのまわりが「ごわごわ」している。
遊びも大事な経験であるというのは、こういうところなのです。
勉強がていねいになる前に、できるようにすることはあるものです。とくに子どものしたいことを、最後まできっちり終わらせるという経験は大事なことだろうと思います。
子どもだって
「『カチッ』というまで差し込むんだ。」
と教えてあげれば、先に進む。そういう経験がひとつひとつ、子どもの成長を促すのです。
別にGWにプラモデルを作ろう、というお話ではありませんが、機会を見て、最後まで仕上げる、という経験をなるべく増やしていく工夫は必要でしょう。たくさんのことは最初からできませんから、まず数を絞って集中することが大事です。
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