第一次反抗期

投稿者: | 2011年10月10日

反抗期には小学校4年生くらいからおこる第1次反抗期と中学2年生ぐらいから始まる第二次反抗期があります。第一次反抗期は、

「うるさいな。」

という言葉から始まるといっても過言ではないでしょう。今まで子どもたちは、いろいろなことをやるのに、あまり自信がありませんから、比較的良く親の言うことを聞きます。ところが4年生ぐらいになると、自分でできる自信が湧いてきて、また自分のやり方が出てくるので、今までのように親のいうことを聞くとは限りなくなります。

私は第一次反抗期が始まったら、それこそお赤飯を炊かなければいけないと申し上げるのですが、お母さんにとってはこの
「うるさいな」
が大変耳障りに聞こえるようです。誰が今まで大きくしてやったと思うという気持ちが特にお母さんには強いのでしょうね。

しかし、良く考えてみてください。いつまでたっても、お母さんのいうことばかりを聞いている子どもはかえって、気持ち悪くありませんか?

 私が面倒を見ていた子どもで、こんな子がいました。6年生の男の子ですが、とてもかわいいのです。しぐさから言葉から、本当にこの子は6年生だろうかと思うくらい。一人っ子で、しかもお父さんが単身赴任をしていらしたので、当然お母さんの興味はすべてこの子に行きます。洋服の着替えから、朝学校に行く支度まで全部お母さんがかり。お風呂も当然お母さんと入るし、夜寝るのもお母さんといっしょ。

うーん。

こういう子はお母さんにしてみれば、ずっとこのままでいてほしいのかもしれませんが、残念ながら、子どもは確実に大きくなっていきます。年相応にできることがなければ、後から困るものなのです。

 この子には反抗期というものが感じられませんでした。でも、それは困るのです。

 さて、この反抗期が始まったら親はどう対応すればよいのでしょうか。今まで比較的何でも言うことを聞いていた子どもが「うるさい」と言い始めたら、少し本人に自信ができたのだと喜んでください。その上で少し、ほったらかすと良いのです。

「じゃ、あなたの考えるとおりやってごらんなさい。」

ここでお母さんは怒ってはいけません。自立の始まりなのですから、喜んで子どもの自立を助けてあげましょう。

 たとえば、本人が選んだ洋服が気に入らなくても、もうしかるのはやめましょう。もし、もう少しドレスアップしてほしいのなら、その理由を説明してあげてください。
「せっかく、お客様がみえるのだから、かっこよくしましょうよ。」

大体、お母さんと子どもたちの会話を聞いていると、紋切り型の言葉が多くて、ちょっとした説明が不足していることが多いのです。怒気をふくまない言葉で、くわしく説明してあげれば、子どもたちも理解力が上がっていますから、それなりにお母さんの気持ちをくんでくれるものです。一番いけないのは

「何!その口の利き方は!」

と怒ってしまうこと。そうすると、もう子どもは大人の怒りが怖くなって自分のしたいことを押し黙ってしまいます。せっかく、自分が立ち上がったのに、その芽を摘んでしまうのはいかにももったいないのです。

 ちょっと距離をおいてあげて、しばらく様子を見てあげてください。その距離感が大事なのです。少し親が引いてあげると、子どもは困ったときにはよってくるものなのです。どうぞ昔のことを思い出してください。お母さんだって、きっとそういう気持ちになったことが何度かあるはずですから。

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