「お、できたじゃない。この問題は、これまでてこずってきたよねえ。」
「冬休み、特訓しました。」
「この問題も、できるようになったね。」
「そのやり方も覚えました。」
「そうか、勉強してるねえ。このまま、がんばんなさい。まだまだ伸びるよ。」
「はい!!」
まあ、最後の返事の元気の良かったこと。
しかし、この時期が確かに一番のびると思うのです。
夏休みは「天下分け目」なんていいますが、今の時期と比べたら、まあ、子どもの顔はまだのんびりしている。
それにくらべれば、締め切り効果がある分、子どもたちも何とかしたい。私たちも何とかしたい。
だから、そのエネルギーがうまく合致していくと、子どもの成績はよく上がります。
ただし、それには気持ちに怖れや不安を持たないことが大事。
攻めの気持ちというんでしょうか。言葉は悪いが「失うものは何もない」というぐらいの気持ちで臨んでいると、短い期間であったとしても、それなりに効果があるものです。
知識を覚えていないと自覚していた子も、知識がまとまってくると
「そろそろ、勝負になってきた」
と実感できるようになります。
自分が
「できるようになってきた!」
と思うことが、そう、思わせること、がこの時期大事ではないでしょうか。