どうも日本の教育の中で、「たくさんやる」「習うより慣れろ」的な部分が多いのではないかと思うのです。
だから計算もたくさんやる。しかしねえ。みなさん、例えば子どもたちがやっている分数と小数の混じった混合算、10題もやったらいやになりますよ。絶対。
私は、計算力をつけるのに、それは逆効果だと思っています。
だって、たくさんやれば、いい加減になるに決まっている。面倒だなあと思うのが人間。ま、いいや、みたいな感覚は問題数が増えるほど、大きくなりますね。
だから、私は3題といっています。毎日3題。
その代わりひとつだけ条件をつけます。絶対に間違えない。
絶対に間違えない、というのは、なかなか大変ですよ。だから見直しもするし、確認もする。どの学校でも入試の計算問題は多くて3題なんです。
1題ということも多い。だから、むしろその1題を絶対に間違えないぞ、という感覚というか、自信をつけるべきなんです。
そのためには式も、字もていねいに書く。そうやって「計算は間違えないもの」という自信を培ってください。まかり間違っても1日10題なんて、やらさないこと。これはある意味拷問に近い。まあ、ご自分でやってみればわかることなんですけど。