子どもたちにとって分数は頭の痛い範囲です。
まず概念がわかりにくい。1÷4=1/4として、1/4とは何?となったとき、具体的なイメージがわかない子が多いでしょう。だから分数の計算はルールとして覚えるという二の手で進んでいく子がほとんどと思います。
しかし、この段階でよくわからないということにこだわってしまう子がいます。これは先の話ですが、例えば分数の割り算はなぜ分母と分子をひっくり返してかけるのか?
この意味がイメージとしてとらえられない。だから、なんとなく分数の計算が苦手になってしまう子もいます。
本当はこういうイメージは大事なのです。そのイメージにこだわるから、理解できるということもあるので、ただ「やり方を覚えればいい」という話にはならない。
1/3+1/4= という計算はやりかたを覚えれば確かにできるけれど、この問題の意味しているものは何?
1÷3+1÷4と同じなのだということは、まずつながりません。だから時間がかかる子はかかるのです。
「なんでそんなことにこだわるの、さっさと覚えればいいのよ」
その通りなのですが、やっぱりそこを長い目で見てあげることも必要なのです。