同じ説明をしていて、当然のことながら、理解する度合いは子ども子どもで違いが出ます。全員が先生の言ったことを完全に理解してくれればいいが、まずそうはいかない。
しかし、最初の段階でしっかり聞く、ということは大事なことではあるわけです。聞いているうちに、ノートをとるのがおろそかになることもあるでしょうが、しかし、ただ板書を写しているよりは、先生の話をちゃんと聞いた方がやはり理解は進む。
なぜならば板書を写しても、よく聞いていないと記憶を復元させることができないからです。(もちろんノートを取らないと復元できない場合もあるでしょうが。)
したがって4年生の間の1年間の授業というのは、本来的には授業を聞く力、教えてもらった内容を持って帰る力を身につけないといけない。その上で、5年生以上で習うことが本当にわかるようになる。しかし、最近はその力がまだ十分に身につかないまま、さらに難しいことをどんどんやるからわからないし、さらに復元する力もないから、わからない場合はまた最初からやらないといけないところが出てくるのです。
ということはこれは時間の無駄、ということになります。つまり早くから難しいことをやらずに、授業を聞く力を身につけた方が良いのです。
同じようなことが計算力と算数の解答能力にも言えます。
難しいことをやろうと思っても計算力が身についていないと、先生が説明する式に追いつけない。え、何言ってるんだっけ?と思っているウチに、もうわからなくなる。
しかし、ある程度小数、分数の計算が自在になってくれば、割合のような問題も案外すんなり入ってくるところがあるのです。
だからどうもただ急いでいて、本来身につけないといけない力が後回しになった結果、それが何倍もの負担増につながっているように思えるのです。
まずお子さんがちゃんと授業を持って帰っているか、ノートを覗いてみてください。
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