受験勉強は、入試に合格するためにやる勉強ですから、試験時間内に解けなければいけない。したがって、ある意味、解き方を覚えさせる、あるいはこう解きなさい、と指導します。
これは日本では受験勉強以外でもそのパターンをたどることが多くて、~のやり方を教えて、教えた通りにやることを強制する。
自分なりに変える、なんてことはまず許されない。まあ、そうでなければいけない物も多いので、仕方がないと言えばそれまでなのですが、算数に関して言えば、そうしない方が絶対に良い、と思います。
例えば良く等差数列の話になるのですが、等差数列自体は高校で習う概念です。
しかし、まあ、これは小学生でも解けるし、小学校4年生ぐらいでも充分に理解することができる。ので、割と早い段階でカリキュラムに登場する。
n番目の数は? 初項+等差×(n-1)という公式がありますから、まあ、そう教えます。
例えば2から3ずつ増える数列の20番目の数は2+3×(20-1)=59と解きなさい、という話になるわけです。
ところが、これを書き出してみると
2、5、8、11、14、17、20、・・・となります。で下に3の倍数と書いてみると
3、6、9、12、15、18、21、・・・となるので、これは3×n-1だ、と見つけたら、それはそれで正しいわけです。
指導としては、「よくやった!天才だ!」ぐらい、ほめてあげてもいいのだが、「なぜ教えた通り解かない!」と怒られたりするとすれば、それはちょっとかわいそうだなあ、と思うのです。
その意味で「こう解け」と決めつけすぎるのはあまり良いことではない。
そうしないと、時間内に解けるようにならない、と言われるらしいが、そうではない、と思います。そういう着想力を伸ばしていく方が、よほど楽しく勉強できるし、そこから考える力が備わってくるのではないでしょうか?
==============================================================
今日の田中貴.com
同じ問題をまた間違える
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾
12月10日の問題
==============================================================
==============================================================
==============================================================