最近4年生で早くも受験をやめた、という話を時々聞きます。
多くの場合は「塾の授業についていけない」というもので、「本人が勉強に対する意欲を失ってしまうといけないので」とか「自信がなくなっても困るから」と考えられているようです。
これは、近年の中学受験人口の減少のひとつの要因になっています。「そんなに小さいときから3年間も受験勉強をすることが本当に必要なのか?」と言われれば、まあ、間違いなくそうではないでしょう。
実際に以前は、2年間で中学受験の準備は行われていたのです。しかし塾のカリキュラムがどんどん早くなって現在は当時に比べると半年以上前倒しになっているので、だからついていけない、というケースが出てきています。
つまり本来的にはもう少しゆっくり、ていねいに勉強すればいいものをただ急ぐあまりに、本当なら力が後から伸びるかもしれない子のチャンスを奪っているところがあるのです。
しかし、受験勉強というものは、不安を煽るところがあって、「そんなにゆっくりでは間に合いません。」と言われてしまえば、そうかもしれないと思ってしまう。別にゆっくりやっても大丈夫ですよ、と言われても、「でも、みんな早くから始めているから」ということで、焦ってしまう。しかし、本当は十分に後からでも追いつけるのです。
ただカリキュラムが早いからついていけないだけ、という面はあるのです。だからできないからといって慌ててはいけません。
最初はゆっくり進みましょう。別に組み分けで上に上がらずとも焦らないことの方が大事です。
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