結局のところ、子どもたちはお父さん、お母さんの動向に非常に影響されます。
例えば模擬試験の成績が悪かった、ということになって親ががっかりしたりすると、「まずいなあ」とまず思う。
そこでやはり何とかしないと、と思う子もいるにはいるのですが、実はそれは少数派かもしれません。多数派と思える子どもたちは親といっしょに「がっかりしてしまう」ことが多いのです。
「やっぱりだめかな」
そこで何とか切り替えして、自分で何とかした経験は子どもたちにはまだない。したがって、親とおなじような対応をすることに慣れている、といってもいいかもしれません。
だから、動揺を顔に出してはいけない。あるいは何か手を打たないと、と思っても、それがあわてて手を打っているんだ、という風に子どもに悟られてはいけないのです。
あわてて手を打っている、ということになれば、子どもたちもあわてて手を打とうとします。
その行動は本当に理解しよう、とか、もっとていねいに考えようとかいう方向には進まず、単にあわてている、あるいはその場限りに対応に追われてしまう、みたいなことになるのです。
だから、あまり改善しない、というよりもむしろ後退してしてしまう。
やはり、こういうときは、デンと構えてしまうのが一番。
「大丈夫、君ならできる」
ぐらいの顔をしていると、「そうか、僕はできるんだ」という対応に変わってきます。
よくお母さんから、「私のいうことは聞かないので、先生から言ってください。」と言われましたが、実はそんなことはないのです。
お母さんの動向を子どもたちは注視しています。ただ、素直に言うことを聞く、というわけではない。
その反応の仕方はひねているように見えるかもしれませんが、非常にわかりやすい。逆にほめていやだという子はほとんどいないのです。
だから、親の方がその対応の仕方を心得ればいいわけで、まずはデンと構えるところから始めてください。
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