ここのところ、理科や社会の入試問題集が国語並みの厚さになってきています。国語で採録される文章ぐらい、理科や社会の問題文が長くなっているのです。
なぜ、こうなったのか?
本来中学入試の出題範囲は指導要領にのっとれば小学生の教科書にのっている範囲、ということになります。しかし、これだけを範囲とすればみんなできてしまうから差がつかない。
そこで教科書からは大きく離れて、「小学生でもできる」という範囲に設定されています。この「小学生でもできる」という範囲はかなりあいまいな話で、実際に中学入試の問題を学校の教科書に照らし合わせてみると、中2、中3ぐらいまですぐ上がってしまう。
では、そんなに負担を強いていいのか?という問題は当然ある。実際に文部科学省でも見てはいるのでやはりそれなりに牽制球が投げられているところがあるわけです。
そこへきて、公立一貫校の入試が始まりました。これはPISA型といって、あまり知識は問われない。その分、資料からいろいろ作業をしてグラフにしたり、自分で結論を導き出したりすることになるわけですが、これがヒントになったところはあるのです。
つまり、細かい知識をあまり問わずとも実験結果や観察記録、あるいは資料からいろいろな結論を子どもたちに導き出させる。ここで公立一貫校と違うのは、ある程度知識も動員するということです。
その結果として、教科書に照らし合わせればかなり高度なことも、資料を読み取れれば「小学生でもできる」という範囲に織り込むことができるわけで、その結果として今の問題文は本当に長くなりました。
したがって、これはやはり練習していくしかない。塾のテキストには過去の入試問題が採録されていると思いますが、今はもっと長いし、資料も豊富になってきている。
その分やはり過去問の練習がどうしても必要なのです。
こういう練習はとにかく早めにやっていくのが一番。すべての受験校をやりこなす、というのは並大抵ではありませんが、それでも今から少しずつ進めていき、しっかり長い問題文を読みこなす力を身に付けていきましょう。
==============================================================
今日の田中貴.com
模擬試験の選び方
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾
8月21日の問題
==============================================================
==============================================================
==============================================================
にほんブログ村