時事問題の対策

投稿者: | 2011年11月28日

昨日は大阪市長、府知事選でした。

いわゆる二重行政の問題ですが、これも時事問題にはなりやすいかもしれません。ただ、今年は震災もあり、原発の問題もあり。普通の年よりも、時事問題の出題は増えるかもしれません。

時事問題は、それほど専門的な問題が出るわけではありません。小学生として現在の日本や世界をどうとらえているのか。自分の意識の中でどうとらえているのか、が問題になりやすいのです。

例えばこんな問題。

11月円高・ドル安が進行して、一時的ではありますが、14年ぶりに1ドル=84円台を記録しました。

円高、ドル安が進んだときに予想される状況として、適切でないものを次のア~エから1つ選び記号で答えなさい。

ア 日本で生産された製品がアメリカ合衆国で販売されるとき、ドルで表示されている販売価格が上昇する。
イ アメリカ合衆国で生産された製品が日本で生産されるとき、円で表示される販売価格が下落する。
ウ 長期にわたって円高・ドル安が進んだ場合、アメリカ合衆国向けの輸出品の生産工場を日本からアメリカ合衆国へ移転させる企業が増加する。
エ 日本に来るアメリカ人の観光客が増加する。

(ラ・サール中)

ことしも円高が進んで、今は80円を切ってしまっていますので、円高の問題も出やすいかもしれませんね。答えはエです。適切でないものを選べ、というところがひっかかるかもしれませんが。

やはり小学生ですから、別に経済の話を詳しく知っていなくてもいい。円高、ドル安の意味を考えれば日本にとっては輸出にはマイナス、輸入はプラスです。そういうことを考えて選べばいいわけです。

最近、時事問題や現代社会の問題が増えてきました。単に歴史や地理の知識を聞く、というよりは時事問題に合わせて複合化する傾向が強くなっています。

年末に各新聞でも今年の10大ニュースが発表されますので、しっかりチェックしておきましょう。


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