算数の速さは、いろいろバリエーションがあります。
動く歩道を反対に行くなんて、そんな非社会的な行動をしてはいけません!といいながらも、問題の中では成り立ちます。もちろん流水算と同じ考え方をすればいいのですが。
私は速さの問題ですぐ答えが思いつかないのなら、子どもにグラフを描かせるようにしています。これは慣れていないと時間がかかるので、書きなれることが大事ですが。
速さの問題は、まず問題文が長いことが多いのです。その中にいくつか大事なことがあるのですが、これを読み飛ばすことが多い。だから、条件だと思えるところに、下線を引きながら、グラフを描く。
そしてできあがったものについて2つのポイントを探します。
1つは、同じ時間動いているところはないか?
もうひとつは、同じ距離動いているところはないか?
結局速さも比の問題として取り扱うことが多いので、同じ時間動いていれば、距離と速さは比例します。同じ距離を動いていれば速さと時間は反比例しますから、その部分からわからない方の速さを考えることができるようになるのです。
多くの問題は、だいたいここから解き始めると、解けるようになります。
難しい速さの問題が出題されることが多いと思いますが、視覚的にグラフにしていくと案外簡単に解けてしまったりします。ただし、グラフにする作業に時間がかかってしまっては意味がありませんから、よく練習してください。