では、中学受験に向かない子とはどういう子なのか。
端的に言えば「幼い子」でしょう。
受験勉強は我慢が必要です。自分のしたいことを我慢して勉強を続けないといけない。また、自分の思い通りにならないことがたくさん出てきます。勉強したのに成績が悪い、これもある意味思い通りにならないことなのです。
つまり現実をつきつけられる。幼い子だってその現実はわかります。ただし、それが行動に反映されない。
勉強しなければいけないことはわかっている、だけど勉強しない。なぜ?
我慢ができないからですね。
小学生でそんな立派な人物はいないでしょうけど、でも、ある程度我慢を強いられるのが受験なんです。だから小さいときからある程度苦労はさせないといけない。
世の中、自分の思い通りにならないことはたくさんある。それをがんばるという気持ちに変えていかないと受験勉強はなかなか続きません。
そういう構えができていない子、実は今の時代は多いのです。だから、私は中学受験は万人に向かないと思っています。
ただ、子どもは同じどころにはいません。
もう少し精神的に成長すれば受験に向かえるようになるのです。その時期を見るのも親の大事な役目だと思います。
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