過去の中学受験加熱期で記憶が鮮明なのは、やはりバブル期でしょう。
世の中の景気が良くて、経済的に恵まれた家庭が増えたので、「じゃあ、うちも中学受験を」という流れになってきたのだと思います。
本来、公立はお金がかからない。それをわざわざ私立に行かせる、というのは、やはりそれだけ経済的に余裕がなければいけないことではあるので、バブル期にそうなるのは流れとしては当然で、だからこの時期は中学受験を扱う塾が増えたと思います。それまで遠くの教室に行かなければいけなかったのが、塾が迎えに行きはじめ、教室展開競争が進んだ時代でした。
さらにダブルスクール、トリプルスクールというように塾を重ねたり、まだ個別指導の時代ではなかったので、家庭教師がお高くなった時代でした。
さらにそこまでまだ中学受験が一般的でなかったから、評判の良い先生の値段は吊り上がっていったと思います。
子どもたちの負担はどんどん増えていきましたので、子どもたちのストレスもまた増えて、学校でのいじめなどの発展したケースは少なくありませんでした。
で、その後どうなったのか?
バブルが一気に崩壊したので、この加熱期は終了しました。
今は経済が潤沢というよりは、子どもの将来に対する不安から親が動いている、という理由が大きいので、より韓国型、中国型の受験の要素が増えているのだと思います。
これは構造的な問題なので、そうすぐに解決する、とは思わないものの、しかし少子化は驚く勢いで進んでいます。
最早浪人は少なくなり、大学受験も半分が推薦制になってしまいました。大手予備校が校舎を閉めてしまったのは当然の流れなのです。
この先、過度な受験競争が進めば、当然違う道が生まれてくるでしょう。もはや海外へ目を向けている層も少なくないでしょう。その点もまたバブル期に見られたことではあるのですが…。
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