これまで、子どもたちは範囲のある試験を受けてきました。しかし、模擬試験はすべての範囲が出題範囲ということになります。
つまり、何かカリキュラムがあって、その成果を計るというのと模擬試験は意味が違うのです。
これまで勉強してきたことを踏まえて、問題を読み取り、自分で考えて、答えを出す、ということを実践しなければならない。
日ごろの勉強は当然やるわけですが、この試験にヤマをはったりしてはいけない。むしろ、何の準備もしないで受験する。
その方が、子どもの素の力がわかっていいのです。
もちろん、まだまだ勉強が足りないし、ずいぶん前に勉強した地理の問題を出されてもできっこない、と思われるでしょう。でも、かなり前のこととはいえ、一応勉強したことはあるのだから、片隅に多少の知識は残っている。
そこから引っ張り出す、あるいは考え出す、ということが模擬試験の鍛錬なのです。やったことが出る、ということに重きを置いてはいけない。どんな問題が出てもある程度対応しよう、というような力をつけるために模擬試験はやるわけですから、特に準備することなく、素の力で受ける事が大事なのです。
そして、その結果を分析することで、今後の対策を決めることができます。
妙に前の日に勉強したことが出て、できた、では本来やるべき対策がずれてしまうのです。偏差値や合格可能性が気になるところではありますが、それを議論するのはまだ先の話。今はどうやって力をつけるかを考えるために模擬試験のデータを利用してください。
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出題傾向が持つ「想い」
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6月17日の問題
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