各校の入試問題を見ていると、長文読解として1つが物語文、もうひとつが論説文・説明文、それに漢字というスタイルが多いようです。
詩の出題はその意味ではあまり多くはないのですが、逆に出る学校は出る、というイメージが強い。
詩は長文読解のように、ひとつの論理や状況が明白、ということでない場合があり、解釈は幾通りも存在する、ということがあり得るわけで、それをそれとして受け入れた上で問題を作らなければなりません。
答えは誰がなんと言おうとアである、というようなところがないといけないのですが、それを設定するのが難しい。
しかし、逆にそうだからいろいろ考えられるだろう、ということでその自由度をひとつ採点の視点にしていく、という問題を作ることができます。
したがって記述で答えを書く、ということも多くなり、採点には時間がかかるが、それを読むことで子どもたちの言葉に対する理解度や表現力を試すことができる、とも考えられるのです。
ですからそういう視点が入学者を決めるのには必要だ、と考えている学校ではその出題が多い。
逆に入試に採用することが難しいな、と感じている学校は出題が少ない。
これははっきり過去問にその傾向が出ます。
ですから、詩の対策をしっかりするかどうかは比較的わかりやすい。もちろん今まであまり出なかったからといって出題の確率が0というわけではありませんが、やはり優先順位は低くなる。
この辺は過去問をしっかりやるのと同時に、当然これから勉強する内容を決めるにあたって考慮しておく必要があるでしょう。
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