子どもたちがよく間違える問題というのが、いくつか、ありますが、「水蒸気」はその典型かもしれません。
水蒸気というのは、水が気体になっている状態をさしますが、この「蒸気」がどうもいけない。
蒸気ということになると、「陸蒸気」を思い浮かべる年配の方もいらっしゃるでしょう。明治時代、蒸気機関車はこう呼ばれました。つまり「蒸気」ということばは、どうしてもモクモクとでる湯気を思い出させる。
だから、水蒸気と湯気を勘違いする子が、結構います。
たとえば冬の日、窓のくもりは何ですか?
という質問に対して
「水蒸気」
と答える子が多い。
これは間違い。正しい答えは「水」もしくは「水滴」とならないといけない。
水蒸気は目には見えないものなのです。
名前が持つイメージに左右されてしまう。気をつけましょう。