2学期になると、ダブルスクールならぬダブル塾、トリプル塾というお子さんを見かけます。
まあ、そんなに?
いや、むしろ昔は当たり前でした。塾も単科の塾が多く、算数は何々先生、国語は何々先生、あそこの学校なら何々先生、と先生の名前の塾にいろいろ通っていた。
塾が企業となり、ビジネスとなると、塾は先生の名前を消しにかかります。大きくなれば先生の質に多少なりともデコボコができる。だから誰が教えても合格します、システムの勝利というシナリオで進むからです。
もちろん各塾が先生の質を下げているわけではありません。研修をしたり、勉強会をしたりするわけですが、先生の名前よりは塾の名前を大事にする。今はそういうい流れにあるでしょう。
ただ、先日、あるお母さんと面談したときのこと。
秋の日程は週5日。どう考えても負担が大きいし、本来本人がやらなければいけないことと、違うこともやらなければならないらしいのです。
週1日私の教室に通うことになったのですが、その日は向こうの塾を休むことになります。
「ついでだから、ほかに休む授業を決めておくのもいいかもしれません。」
とお話しました。
確かに月謝はもったいないが、単科でとれない以上、そういう手をとらざるをえないのです。
第一志望の学校別指導がない、どう考えてもこの授業はいらないな、と思われたら、休んで他のことをする、あるいは違う塾を考えるというのは、この時期、考えておかなければいけないことだと思います。
残りもう、5ヶ月ですから。